ダイワのリールで2021年にモデルチェンジされたものをまとめました。
(一部まとめから除外している機種もあります)
【ダイワ リール】 | 現在のモデル | 2021新モデル | 変更点(…etc) |
---|---|---|---|
ソルティガ | 2020年モデル | – | – |
イグジスト | 2018年モデル | – | – |
セルテートSW | 2019年モデル | 【2021 NEW】 21セルテートSW |
【SW機として登場】 主に青物等、大物狙いのジギング・キャスティングで使用する用に大型化 |
ルビアスエアリティ | 2020年モデル | 【2021 NEW】 21ルビアスエアリティ |
【巻心地UP】 マグネシウムモノコックボディ採用 【大幅軽量化】 フラッグシップ級の軽さを実現 |
エメラルダスエア | 2018年モデル | 【2021 NEW】 21エメラルダスエア |
【高剛性化】 ZAION製モノコックボディ採用 【大幅軽量化】 エギング専用機としては最軽量 |
カルディア | 2018年モデル | 【2021 NEW】 21カルディア |
【高剛性化】 ZAION製モノコックボディ採用 |
フリームス | 2018年モデル | 【2021 NEW】 21フリームス |
【高剛性化】 ZAION製モノコックボディ採用 【ストッパー付き】 近年廃止されてきたボディ部のストッパーが復活 |
2021モデルチェンジ概要
2021年モデルチェンジをしたリールは主に以下の5つです。
(その他にもモデルチェンジした機種有)
21セルテートSW
今回2021年に発売されるセルテートSWは今までのセルテートとは全くの別物の大型スピニングリールです。 大型で耐久性や剛性を強化したセルテートになります。 シマノならステラswやツインパワーswが対抗馬。ダイワならこれまでのソルティガやキャタリナなどの系統を受けつぐ、オフショアビックゲームに対応したリールですね。
ビックゲームの最上位機種であるソルティガに比べて軽く、それでいて海の大物を相手にするのに必要な力強さを持っています。軽快に扱えるので大物を狙って1日中釣り続ける人に特におすすめです。
21セルテートSWと前モデル(19セルテートLT5000D-XH)の主な変化点
- 重量、ドラグ力、ギア比: 重量、ドラグ力、ギア比にわずかな変更があります。
- 価格: 21セルテートSW5000/6000モデルは、実際の販売価格が約48,000円から50,000円前後で、性能とデザインの割に手頃な価格設定となっています。
- 用途: 21セルテートSWは、ショアジギングやライトなオフショアジギングに適しており、特に5000番台はPEライン2号~3号を使用する近場のオフショアやショアジギングにベストマッチとされています。また、6000番台はより大型魚を対象とした重いリグにも適しています。
- 巻き心地と剛性感: マグシールドによる若干の粘り気があるものの、滑らかで均一な巻き感を実現しています。また、ボディの強度は十分で、剛性に優れたアルミ製モノコックボディを採用しています。しかし、ローターに関しては金属製に比べると若干の弱さがあるようです。
- 総評: 21セルテートSWは、前モデルに比べて重量やドラグ力、ギア比の点でわずかながらの改良が施され、特に軽量化と強度のバランスに重点を置いています。また、価格面でも手頃であり、多様な釣りシチュエーションに適応する幅広い用途を持っていることが特徴です。巻き心地と剛性感についても、全体的に高い評価を得ています。
21ルビアスエアリティ
ダイワ(DAIWA)から2021年に発売された21ルビアスエアリティは、先代のルビアスと比べてさらなる軽量化と高剛性を実現したモデルです。
21ルビアスエアリティと20ルビアスの主な変更点
- 新しいモデルの追加: 21ルビアスエアリティには、FC LT1000S-P、FC LT2000S-P、FC LT2000S-H、FC LT2500-XH-QDという新しいモデルが追加されました。特にFC LT2500-XH-QDは完全に新しいモデルです。
- QD(クイックドラグ)機能: 21ルビアスエアリティの一部モデルには、瞬時にドラグ調整ができるQD(クイックドラグ)機能が追加されました。これにより、ドラグの調整幅を狭く設定し、キャスト後にスプールをフリーの状態にすることが容易になります。
- 価格差: 21ルビアスエアリティは、20ルビアスに比べて価格が高く設定されています。20ルビアスが約3万円前後で販売されているのに対し、21ルビアスエアリティは5~6万円の価格帯になっています。
- 巻き心地の改善: 21ルビアスエアリティは、しっとりとした質感で、マグシールドが入っている効果によりスカスカ感が少ない巻き心地を実現しています。ただし、シマノ製のリールと比較すると、巻き出しの重さは明らかに存在するとの指摘があります。
- 剛性感: 21ルビアスエアリティは、マグネシウム製の金属モノコックボディを採用しており、負荷をかけた際にも安定感があり、剛性感が高いと評価されています。これにより、20ルビアスと比較してより強度のあるリールとなっています。
- 総評: 21ルビアスエアリティは、先代モデルと比較して軽量化と剛性の強化に成功しています。イグジスト級の軽量化を実現しつつ、高い剛性を維持しているため、多様な釣り環境において高い性能を発揮します。その操作性の良さと快適な使い心地により、幅広い釣り人に支持されているリールです。
21エメラルダスエア
20ルビアスをベースとしており、ZAION製エアローター&モノコックボディ。それに、マグシールドラインローラーが追加されるなど、エギング仕様にチューンされたハイスペックリールになっています。そして、エメラルダス史上最も軽いエギング専用機になっており軽い操作感を実現しています。
21エメラルダスエアと前モデルの主な変化点
- 軽量化: エメラルダス史上最も軽いエギング専用機。最軽量の「FC LT2500S」は自重160g
- ボディサイズの選択肢: 21エメラルダスエアでは、軽量な1000番ボディ(FCモデル)とパワー重視の2500番ボディが用意されています。それぞれの特徴として、1000番ボディは軽量でコンパクト、2500番ボディは巻上げ力と耐久性が高いです。
- スプールの違い: 21エメラルダスエアのスプールは、最大ドラグ力とラインキャパの点で差異があります。FCモデルは単板式ドラグを採用し、滑り出し重視で最大ドラグ力が5kg。一方で、ノーマルモデルは多板式ドラグを採用し、最大ドラグ力が10kgです。
- ギア比とハンドルの選択肢: ハイギアモデルはシングルハンドルのみ、それ以外のモデルではシングルハンドルかダブルハンドルが選択可能です。これはユーザーの好みに応じて選べるようになっています。
- 総評: 21エメラルダスエアは、前モデルと比較して軽量化が進められ、ユーザーの用途や好みに応じた選択肢が増えています。特にボディサイズやスプールの違いは、使用する釣り方やターゲットに応じた適切な選択を可能にしています。また、ギア比とハンドルの選択肢もユーザーの個別の好みに合わせてカスタマイズできる点が特徴です。これにより、エギング専用機としての幅広いニーズに応えるリールとなっています。そして、何といってもこの独特のカラーリングはクセになりますね。
21カルディア
21カルディアはダイワリールの中でも、中位グレードの機種になります。
こちらは18カルディアと比較をするとモノコックボディ+ザイオンV製のエアローターを採用したことによって、巻き出しの軽さ・巻きの安定感が進化しています。
21カルディアと前モデルの主な変化点
- 新素材「ZAION V」の採用: 21カルディアでは新素材「ZAION V」がローターに採用され、耐久性が向上し、巻き出しが軽くなっています。
- カーボンモノコックボディ: モノコックボディ構造により、より大きなドライブギアを搭載できるようになり、巻きにパワーをもたらすことができます。これにより、剛性が上がり、タフネスが進化しました。
- デザインの変更: 21カルディアでは「ブラック×ゴールド」調のデザインを採用し、見た目も一新されました。
- FC(フィネスカスタム)モデルの追加: 21カルディアには先代モデルにはなかったFCモデルが追加され、機種構成が拡張されました。
- 主要テクノロジーの搭載: ATD(オートマチックドラッグシステム)、パーフェクトラインストッパー、マグシールド(防水テクノロジー)などのダイワの主要テクノロジーが搭載され、高い防水性能と操作性が実現されました。
- 総評: 21カルディアは、前モデルと比較して、新素材の採用やモノコックボディの導入、デザインの変更、FCモデルの追加など、多くの進化点を有しています。これらの変更により、剛性感が向上し、操作性が高まりました。また、先代と比べて自重が変わっていないものの、主要テクノロジーの搭載により、様々な釣り方やターゲットに対応できる汎用性の高いリールとなっています。
21フリームス
21フリームスも21カルディアと同様にダイワリールの中位グレード機種になり、21フリームスからモノコックボディ+ザイオンV製のエアローターを採用になります。
デザインは先代の18フリームスを受け継いで踏襲。21フリームスにはストッパーが付いています。
このリールも21カルディアと同様に高コスパなリールになってますので、コスパ重視で選ばれる場合はデザインと微妙な価格差で判断をすると良いと思います。
21フリームスとと前モデルの主な変化点
- 新素材「ZAION V」の採用: 21フリームスには新素材ZAION Vが初採用され、ボディとローターの軽量化が実現されています。これにより、前モデル比で5gの軽量化に成功しました(2500番比較)。また、軽量化を実現しつつ、剛性も向上しています。
- 巻き心地の改善: 21フリームスは、ギア比が6.2対1で、ハンドル1巻きにつき99cmのラインを巻き取ることができます。これにより、キャスト数が増え、手返しの速さが向上しています。ATDドラグのレスポンスも良好で、ラインに過度な負荷がかからないように設計されています。また、ローターが負荷に対してたわむことなく、安定した巻き心地を提供しています。
- FC(フィネスカスタム)モデルの追加: 特に1000番と2000番のFCモデルが新たに追加されており、管釣りやアジング・メバリングなどのライトゲームでの活躍が期待されます。
- コストパフォーマンス: 21フリームスは価格が定価で16,300〜20,500円と設定されており、入門用として十分な性能を備えているとともに、中級者以上の方のサブ機としても十分な性能を発揮します。ZAION Vによる軽さと剛性の向上が特徴です。
- 総評: 21フリームスは、前モデルと比較して、新素材の採用による軽量化と剛性の向上、巻き心地の改善、ラインナップの拡張、そしてコストパフォーマンスの高さが特徴です。これらの変更により、様々な釣り方やターゲットに対応できる汎用性の高いリールとなっています。